思い出の場所

10年前と変わらない場所

彼女さんを連れて,祖父母の実家へ行って来ました.10年前,まだ生きていた祖父に連れられた場所と同じです.

初めて行ったときには,まだ物心がつくかつかないかの中学生,昔から爺ちゃんっ子だったこじまは朝も早くから,車で1時間半ほどの場所まで,いつもは仕事で野菜を運んでいる軽トラックで連れていってもらいました.日本最大の鳥居(当時,今は違った気もする)も,ものすごく大きかった印象があります.この橋で見た川も,真っ青でびっくりでした.癌になって,あと余命何ヶ月となったとおい親戚に当たるおばさんがあまりに元気だったこともよく覚えています.

それから10年.今後も人生を共にするだろう人を連れて,思い出の場所へ.

全く変わっていないその空間,水の色も,今いる場所では見たこともない,そして変わらない,青.そして,そこにいるのは,全く変わってしまった自分.今の自分が置かれている立場は,その頃とは全く変わってしまったけれど,変わらない,その場所.人間の小ささ,そして,自然の大きさをしみじみ感じてきました.

夏,さらに言えば夜にはものすごい星の数で有名と言えば有名な場所です.また彼女さんをつれて行こう.あの時と,同じ道で.

少し息抜くことも必要だな,と思いました.まぁ,息抜いてばっかりだけど,もうすこしあの頃の自分は違ったはずだ,とも感じました.まだまだこじまは甘いです.自分にも,世間の目から見ても.

少し余裕ができたら,仏壇に眠る爺ちゃんに会いに行こう.大好きだった鮎菓子を持って.